花粉の季節は必ず本州から離脱します。大抵は沖縄か東南アジアに海目的で長期避難していますが、登山を始めてからは山狙いで避難地を探してみました。
調べたところ、”屋久島には花粉がない”とのことで実際に行ってみましたが花粉症の症状全くでなかったので確かだと思います。なかなかアクセス難ではありましたが、非常に良い島でした。こう見えてスキューバダイビングも中学生のころからやっているので「島」はそこそこ行っている方でしたが屋久島は今回初めてでした。
ということで、今回は淀川登山口から淀川小屋(1泊)、 鹿之沢小屋(1泊)と経由して白谷雲水峡をゴールとしたルートで歩いてきました。山行記録を残しておくので登山計画の参考にしてみてください。
山行記録サマリー
日程 | 2023年04月09日(日) ~ 2023年04月11日(火) [3日間] |
エリア | 屋久島 / 鹿児島県 |
天気/気温 | 04月09日 晴れ / 18℃ 04月10日 晴れ / 15~21℃ 04月11日 晴れ / 14~20℃ |
ルート | 1日目:屋久島空港 → 紀元杉バス停→ 淀川登山口→ 淀川小屋(1泊) 2日目:淀川小屋 → 黒味岳 → 宮之浦岳 → 永田岳 → 鹿之沢小屋(1泊) 3日目:鹿之沢小屋 → 永田岳 → 縄文杉 → 太鼓岩 → 白谷雲水峡 |
歩行距離 | 31.7km (登り2,409m / 下り3,019m) |
歩行時間 | 19.5時間 |
アクセス
登山口 | 淀川登山口(MAP)※紀元杉バス停 |
往路 | 羽田空港(SNA71 07:45) → 鹿児島空港(JAL3743 10:30) → 屋久島空港(路線バス 11:38)→ 安房港(徒歩 11:56)→ ショッピングセンターばんちゃん ※昼食と物資補給の為 → 安房港(バス 13:36)→ 紀元杉(徒歩 14:37)→ 淀川登山口 |
復路 | 白谷雲水峡(バス 16:10)→ 小原町 ※ここからレンタカー |
参考 | 屋久島内交通案内はこちら |
アクセスパターンフロー
(沖縄方面からくる場合などを除き)まず鹿児島の港か空港に到着する必要がある。自宅の場所にもよるが、飛行機、新幹線、バスあたりが主力になると思う。
鹿児島と屋久島間は船か飛行機が選択肢になるが、時間を無駄にしたくない人は飛行機、時間は少々かかってもいいからコストを下げたい人は船の選択になると思う。ただし、天行は要チェックすること。この区間の飛行機は遅延、欠航しやすい。実際、帰りの飛行機(屋久島→鹿児島)で欠航2日連続食らった。そんな中、船は動いていたので急遽船に切り替えて移動した経験がある。そんなリスクもあることを頭に入れていこう。
屋久島到着後は時間を有効に使いたい考えが強いので、屋久島到着後すぐに登山口へ向かって最初の山小屋(淀川小屋)まで行きたいと考えた。練りに練って理想通りに行動できたと思う。
レンタカーの予約が取れないとき
レンタカーは島内の台数が限定的なので場合によっては予約一杯の可能性がある。しかし、Google Mapで「レンタカー」を検索すれば港や空港付近にWeb検索では出てこなかった小規模レンタカー屋が出てくる。島に行くと聞いたこともないレンタカー屋があるが、経験上むしろメジャーなところより格安で空車率高いので諦めず試してみるといい。
あとはWeb上で空車なしでも直接電話連絡すると実は空きがあることもある。都心部では確率少ないが、地方の田舎や島などではキャンセルや何らかの要因で車が余ってるのにWebに反映されてないこともたまにある。時空の動きが都会とは違うのだろう。実際何度もラッキーがあった。
ルート
水場
豊富。どこにでもあるので大量に持ち運びする必要はない。そのまま飲めるらしいが、あまり信用していないので浄水器を必ず使った。
宿泊地
- 淀川小屋(目安40人)
- 石塚小屋(目安20人)
- 鹿之沢小屋(目安20人)
- 新高塚小屋(目安60人)
- 高塚小屋(目安20人)
- 白谷山荘(目安60人)
全ての小屋で水もトイレあり、テント可、管理人なし、予約不可(先着)、無料
地図上で見るとこんな位置関係
先着で不安になるかもしれないが、私が行ったときはガラガラだった。他のハイカーの情報だと高塚小屋と新高塚小屋は外国人が多く、うるさいパーティ状態 賑やかだったそうだ。確かにそのエリアだけゴミが多くて悲しくも納得した。
淀川小屋は、その日はテント4張り、小屋の中は4名とガラガラで快適だった。
鹿之沢小屋は、独占できたほど人が来ない手薄な場所。
山行記録
1日目:屋久島空港 → 紀元杉バス停→ 淀川登山口→ 淀川小屋(1泊)
屋久島空港到着
(11:15頃)荷物は全て機内持ち込みだったので荷物待ちのタイムロスはなし。これだから40Lザックは最高だと思ってる。ここから空港から出た目の前にあるバス停のバスに乗る。予定通り11:38のバスで「安房港」へ向かう
(11:56頃)安房港到着。視界に人間が居ない。ここから徒歩5分位のところにAコープ(ショッピングセンターばんちゃん)というスーパーがあるのでそこでガス管(CB缶)と食料を調達する。
ついでに栄養補給も行いたいと思ってる。時間に余裕があるとはいえ13:36にまたここ安房港に戻ってバスに乗らないといけない。まだ昼間なのにこれが最終便になるので絶対ミスれない。
潜りたい気持ちを抑えスーパーへ向かう
安房港から紀元杉へ
買い物と食事を済ませても時間に余裕があったので安房港待合室で休憩。3日分の食料を詰め込むと流石に荷物もパンパンになった。
「紀元杉」行きのバスも定刻通り到着。バスの支払いは現金になるので、事前に運賃を調べ必要な小銭を用意しておくことでハイキング中の軽量化に繋がる。
(14:37)終点の「紀元杉バス停」に到着。紀元杉を見たい場合は少し戻らないといけない。杉に興味はあまりないので登山口へ向かった。
写真に収めきれないほど猿がウジャウジャいた。
淀川登山口
(15:00頃)「淀川登山口」に到着。この「淀川」って”よどごう”と言ったり”よどがわ”と言ったりするそう。協力金入れる場所があると聞いていたが学生団体が整列していて見つけられなかった。出口で払えばいいかと思い先へ進む。
森林の香りがいい。自然のにおいがする。
あちこちに水がある。トレイル上は割とすっきりしていて、あちらこちらに水が流れている。水の豊富さがよくわかる。
淀川小屋
(15:45頃)「淀川小屋」に到着。あっという間についてしまったが、午前中はまだ関東の家に居たと思うと一日が長く感じる。
さて、どんなところかな
めっちゃ綺麗じゃん。そして誰もいない(最終的に合計4名となる)。どこで寝ようかな
出入り口付近の2階にした。食料はネズミ対策として備え付けの紐に括り付けておく必要がある。
次は水の確保。水場に来たが水の透明度が高すぎてどこが水か陸なのかわからないほど。
水を確保したらコーヒータイム。アウトドアのコーヒーはいつも最高。持ってきた本を読みながらのんびり過ごす。
日が落ちても気温は寒いと感じるほど下がらず、食事をしてから早々に就寝。