自分で登山靴を補修してみよう

修理・補修

自分で登山靴を補修してみよう

アウトドア活動をしていると絶対に避けられない道具の劣化。その中でも靴は特に消耗が激しく、そして安いとは言えない物だ。かといって安全面や健康面を考えて劣化したまま放置しているわけにもいかない。

道具を買い替えるの簡単だが、できれば延命して完全に使い切りたい気持ちがある。そこで、あまりコストを掛けずに簡単に延命することが出来る方法があるので是非紹介したいと思う。

 

シューグー(Shoe Goo)という靴の補修剤

補修に必要なものは2つだけ。
道具に対するあなたの愛と、スポーツをしている人にはお馴染みの「シューグー(Shoe Goo)」という1978年から発売されている靴の補修剤。

サッカースパイクや登山靴、トレランシューズ、革靴、スニーカーなどあらゆるものを自分で簡単に補修することができる。子供の頃からサッカースパイクの補修で使っていたが、とても簡単に補修できるので今も愛用している。

あの英チャールズ国王も服や靴を修復しながら何十年も長く使っている、我々も長く使ってみようではないか。金で解決するのは簡単、敢えて手間や面倒を好むのがハイカーの心情。

勿論、プロ集団がいる靴の修理屋でやってもらうほうが完成度は高いだろうけど、手頃に、思い立ったら今直ぐできるというところがシューグーの便利なところ。以下は靴の修理屋とシューグーとの比較。

 

靴の修理屋 シューグー
費用 高い 安い
時間 数日~数週間以上 数分
手間 プロが補修。見積、持ち込み、郵送など必要 自分で補修。その場で直ぐ可能。
難易度
完成度 高い あなたの腕次第で無限の可能性
コスパ 低い(買い替えを考えるレベル) 高い

どうだろうか、シューグーの良さが浮き彫りになったと思いません?

無論、修理内容にも大きく左右されるので完全比較はできないが、一般的な範囲での大雑把なものとして参考にしてほしい。使い方は難しいこと無く、接着剤の様なドロッとした液状の補修剤を塗るだけで完成する。

丁度直したい靴があったので次項で修理の様子を載せた。

 

実際にシューグー使ってみた

いくつかラインナップがあるのだが、今回はよく使っている「スポーツグー」を使おうと思う。

 

オフィシャルサイトにラインナップと比較が掲載されていた。パクッてきたので一応見ておいてほしい。用途にもよるがよく使われているのが「シューグー」と「スポーツグー」。乾燥時間が長いように感じるが2、3mmくらいの厚みだと実際はかなり早く乾く。

 

作業に取り掛かる

このサロモン アルファクロスGTXローのシューズを補修していこうと思う。このシューズは大体500kmくらいを歩いてきた。見ての通り結構破れている。

 

ちゃんと取説は読むタイプ。パッケージ裏面に説明があるのでこの通りにやってみる。

 

まずはブラッシング。
アウトドアから帰ってくると毎回靴は洗っているので付着物はないが一応マニュアル通りに実施。

 

「マニュアル通りに」と言ったそばから②を飛ばす。
たっぷりと強気に塗る。

 

付属のへらで伸ばす。この伸ばしでかなり完成時の美しさに影響するので気になる人は丁寧に。因みにこれは下手なほうです。

 

サイドの穴にも塗る。このように接着剤の様にも使えるし穴埋めすることもできる。

 

塗り終了。あとは乾くまで待つ。この程度だと薄目なので12時間待つらしいのだが、もうすでに手で触れるほど乾いている。

 

12時間以上経過。完全に乾燥している。固くしっかり補修されている。器用な人はもっと美しくできるよ!

 

近すぎると荒いのがバレバレなので少し引きからのショット。どうです?

経験上、補修後に使用しても補修剤がはがれることは稀、むしろ補修剤はしっかりと粘着しているが補修剤と靴皮との境界線が破ける確率が高い。そしたらまたシューグー様を塗ってあげればよいのだがいずれ限界が来る。
もっと分厚く塗りたい場合は、一気に塗るのではなくて2度塗り3度塗りとしていくと厚みを出せる。

他にもいろんな使用例や使い方の説明がオフィシャルサイトに載っているのでみてみるとよいと思います。

 

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