登山やロングトレイルをしていると、膝が痛くなったことありませんか?
膝って複雑な構造になっていますし、登山であれば筋肉とじん帯を長時間酷使してしまうので、段々痛みを感じてくることがあると思います。
しかも、山の中で痛みだすと、「この痛みで本当に下山できるのか?」って感じたこともあれば、登山前に「また登山中に痛み出さないだろうか・・」など不安に感じることもありました。
最近では大体この荷物とこの距離なら問題ないとか、30km歩いたら痛み出すだろうなとか予測はできるようになりましたが、やっぱり痛みは嫌なものです。
そんな時、やむを得ず痛み止めの薬を飲んだり、サポーター装着したりテーピングで対処したりすることもありますが、今回は膝サポーターに注目し、使用してきた経験と感想を書いてみようと思います。
ちなみに私は医療従事者でもなんでもないので、詳しいことは医師に相談してみるとよいです。この記事はあくまでも個人の経験と感想を述べたものです。
膝サポーターの役割
簡単に言えば、「膝関節を保護し、安定させるため」のもので、期待できる効果は下記が挙げられると思います。
- 膝関節の安定化
- 痛みの軽減
- 怪我の予防
- 保温効果
- リハビリのサポート
登山においては、長時間長距離歩くことになるので日ごろからトレーニングをしていてもどうしても消耗してしまいます。サポーターによって保護されると、これらを軽減する期待があります。
サポーターの選び方や種類
自分はどうしても限界まで追い込みたくなるストイックな習性があるらしく、怪我や痛みが出るまでやってしまいます。好きな食べ物を吐くまで食べたくなるような人がいますが、まさにそんな感じです。
これまで膝の一ヶ所だけでもいろんなサポーターを使ってきました。スポーツメーカーやサポーターメーカーのもの、その辺で売ってる安価なもの、医師から直接買ったものなど。
また、痛みが出ている最中に使うもの、怪我後、予防目的などで使い分けたり、症状目的によってサポート強度や保護範囲の広さも変えたり使い分けていました。
あとは装着具合やフィット感もとても大事だと感じました。
ここままで分かったことは、一つのサポーターで全ての状態や目的に対して満足してくれるオールマイティなものは無かったことです。これは品質の問題ではなくて、例えば怪我している時はガチガチに固定させたいですけど、同じサポーターつけて登山にいくと固定され過ぎて使いにくいのです。症状や目的によって多少使い分けていくことになると思います。家では快適だったのに、同じものを山に持っていくと全然使い物にならないこととかありました。
そんな経験をしてきた中で、いくつか登山やロングトレイルに向いていると思うサポーターにフォーカスしてピックアップしてみました。少しでも選択の参考になれば幸いです。
サポーター選びのポイント
- 左右兼用が便利
一つあれば右でも左でも使えるし、登山で両足分(2個)持っていかずに一つだけ持っていくのであれば尚更兼用がいいと思う。
- 巻き付けタイプが便利
靴下みたいに履くタイプだと着脱の手間が掛かるので、着脱するのであれば巻き付けタイプが便利。膝への圧も強めたり緩めたりもできる。
- 通気性の良いもの
日常生活であればそこまで気にしなくてもいいけど、行動中だと汗でかぶれたり、汗の濡れで足との摩擦が強くなって皮膚が居たくなることもある。特に膝の裏側が汗で濡れやすい。
- 膝が曲げやすいもの
膝のてっぺんが覆ってないものが動かしやすい。全部覆っているタイプだと膝が曲げにくく感じる人もいるかもしれない。
- 目的によるプロテクションレベルを選択する
日常用のソフトレベルなものから、ガッチガチに固定できるハードレベルなものまである。どういう目的で使用するのかをよく考えて選択しなければ、膝にしっかりとしたサポートが欲しいのにソフトレベルを選んでしまうと弱すぎるし、逆にハードレベルなものを装着してしまうと固定され過ぎて動きにくいなど生じる。
- ぴったりサイズが無い場合
メーカーが表示しているサポーターのサイズが数字を見ただけでは合わないときがある。小さすぎると圧迫しすぎて皮膚が痛くなってくることもあるので、その場合自分は大きめを選ぶことが多い。昔、小さい方を手に入れたことがあるが圧が強く血流も悪くなってしまって買い直ししたことがある。
サポーターメーカー「マクダビッド」「ザムスト」からピックアップ
スポーツ店に行けばサポーターコーナーにマクダビッド(McDavid)やザムスト(Zamst)のどちらかはほぼ確実にあると思う。自分も両方使っているが、両方ともしっかりとした作りで耐久性もよいのでお勧めしたい。
マクダビッド
マルチアクション ニーラップ1 M419
ミドルサポートレベル。膝関節とお皿周辺をサポート。巻き付けタイプ。取り外し可能なマルチパッド付なのでお皿のサポート用に左右に取り付けたり、お皿の下の痛みに対して下に付け替えることも可能。コンパクトで荷物になりにくい。
ダブル ニーラップ M4192
ミドルサポートレベル。膝全体をサポート。巻き付けタイプ。ダブルラップの2重サポート構造になっていて、M419に比べてサポート範囲が広い。
ダブルニーラップ DS M4201
ミドルプラスサポートレベル。膝全体をサポート。巻き付けタイプ。ダブルラップの2重サポート構造になっていて、M4192に比べてよりもサポートレベルが高い。
マルチアクション ニーラップ5 M419XX
ミドルプラスサポートレベル。膝関節とお皿周辺をしっかりサポート。巻き付けタイプ。M419と同じく取り外し可能なマルチパッド付でサポート範囲も広く、サポート強度も高い。
ザムスト
EK-3
ソフトサポートレベル。膝全体をサポート。巻き付けタイプ。固定式のパッドが入っているのでお皿回りもサポートされる。サポーターを装着する違和感をなるべく減らしたい人向け。
EK-5
ミドルサポートレベル。膝全体をサポート。巻き付けタイプ。膝の上の方でストラップで固定具合の調整ができるのでズレも抑えやすい。
JK-1
ミドルサポートレベル。お皿下をサポート。巻き付けタイプ。お皿下の固定式パッドでサポート。ショートタイプのコンパクト性でザックに入れやすい。
自分に合うものを
長距離を歩く時、テントを積んだ重い荷物を持ってる時、下り道で膝が痛くなる時、古傷に不安があるなど、もしかすると助けになってくれるかもしれません。
サポーターはあくまでも一時的な症状軽減を期待するもので、それぞれの悩みや症状は違うと思います。自分に合うものを見つけてみてください。