行動食といえば「ブラックサンダー」というくらい定番である。
普段から食に関しては素材や栄養、品質にはうるさい方なので、お菓子類は正直眼中なかった。しかし定番になるほど市民権を得ているので、何か理由があるだろうと実際に購入して登山で試してみた。メリットやデメリットを感じたことを書いてみた。
ブラックサンダー 基本情報と比較
主なスペックと比較
商品 | 熱量(kcal) | 炭水化物(g) | 食塩相当量(g) | 総重量 | 価格(税抜き) | 炭水化物1g当たりのコスト |
ブラックサンダー | 113 | 13.0 | 0.2 | 約22.4g | 30円 | 2.31円/g |
タフグミ | 319 | 73.9 | 0.12 | 約108g | 198円 | 2.68円/g |
イオンエナジードリンクゼリー | 180 | 45.0 | 0.2 | 約194g | 98円 | 2.18円/g |
この他にもタンパク質1.4g、脂質6.1gという内容。脂質がかなり高い印象。
原材料を見ると主な炭水化物として使われているのは「砂糖」で、小麦粉や植物油脂も多く含まれているので吸収力はまぁまぁといったところ。
炭水化物1gに対するコストは2.31円/gとなっているので以前紹介したイオンエナジーゼリーとタフグミの間に属する感じでかなりコスパはいい。
それで一番の特徴といえばコスパに加えて軽量だということ。ブラックサンダーに含まれる炭水化物1gに対しての重量は1.72gとなる。ちなみに比較しているタフグミが1.46g、イオンエナジーゼリーが4.31gとなっているので、ここでも両者の中間に属する結果になった。
ただし、ブラックサンダーにはほとんど水分が含まれていないのでゼリー飲料と比べるのはあまり比較対象としては良くないかもしれない。
メリット
重量に対して炭水化物量が高く、尚且つ軽量だとことが一番の魅力。
また価格も安くコスパが良い、腐るものでもないのでネットで箱買いしておけばいつでもどこでも活躍できる手軽さが魅力。
チョコやお菓子が嫌いでなければ、だれでも口にしやすい味で癖はない。
コンビニやスーパーなどどこにでも売っているので事前に買い忘れていても調達しやすさも魅力。時間がないときでも迷ったら買っとけば間違いない。
デメリット
コスパの良さ、軽量、高炭水化物だけに目が行くとそうでもない結果があると感じた。甘味が強く、パサツキ感があるお菓子なのでどうしても水が飲みたくなる(または口直しに水が飲みたくなる)。つまり水分が必要になることを考えると、その水分量を足すことで総重量を求めた場合、軽量な部類にはならない。ゼリー飲料であれば初めから水分が含まれているので後から水を飲みたいと思うことはない。目先の軽量さに目がくらむと結局トータルで考えた場合そうでもないこともあるのでよく考えてみるといいとおもう。
また体積という視点を考えてみた場合、場所を取る割には13gしか炭水化物補給できないのかという感想を持った。ブラックサンダー2、3個でタフグミ1袋の体積なので、体積、炭水化物量、重量、コスト面もトータルで実践的に考えた場合タフグミに軍配が上がる。またブラックサンダーは押しつぶすとバキバキに崩れてしまうのでケアが必要だった。
チョコレート菓子なので熱に弱い。冬など気温が低いときは問題ないが、夏や気温が高い日には溶けているし、体温の影響を受ける場所で持ち運んでいても溶けていることが多い。味に影響はないが、食べるのに苦労するし手がベトベトすることもある、ごみもべタついてるので食後にポケットに入れていくことができない。
感想
行動食としていいアイテムの一つだと思った。しかしデメリットも多く総評価としてはまずまずといった感想。個人的な使い方としてはスタメン扱いではなくスーパーサブって感じで味変したいときにこのブラックサンダーはいいアクセントをもたらすことができる。