雪山登山をもっと快適に!ゲイターの選び方と使い方

ウェア

雪山でのゲイターはフロントジッパーが便利

雪山登山をはじめ、雨やぬかるんだ道、濡れた草原、小石や砂が多い道などで活躍するゲイター(ゲートル、スパッツ)。これらの水や異物を靴の中に入らないようにするための防御装備品となる。

「こんなの別に要らないだろ」と思って雪山をゲイターなしで登山してた時、当然のごとく雪がブーツの中に入り込んで寒い思いを何度かした。短時間であれば我慢できることもないが、長い距離や気温が著しく低いところだと凍傷起こしそうになるほど冷えたことがある。

山の中で苦しい思いをしている間は、「ゲイター買う、絶対買う」と思っているのに。家に帰るともうヌクヌクしているものだから、「ま、ゲイター要らないだろ」ってことを繰り返していた。

ある日ゲーターを購入し試したところ、もう後戻りできなくなってしまった。

以下は、雪山登山を想定したゲイターの選ぶポイントを紹介したいと思います。

 

着脱で便利なフロント開き(前開き)が良い

ゲーターの装着方法って靴下やパンツをはくみたい足を突っ込むのではなくて、一枚の布を足にまくような動きになる。

それを後ろ側(ふくらはぎ側)で止めるのか、サイドで止めるのか、フロント(すね側)がある。近年ではフロントが主流になってきているが、稀にそうじゃないのもある。

何故フロント開きが便利かというと、視覚的に目の前で調節できること。雪山登山時を想像してほしいが荷物は多いし、ウェアも重ね着しているし、グローブもしているのでなんとも細かい動きや機敏な動きがしずらい。

特にゲイターの着脱には指を使うので基本グローブをしたまま行うことが多い。行動中もズレてきたり、不運にも雪が入り込んでしまった時などすぐに調節しやすいのはフロント側。

 

 

ジッパーの有無

装着するときに、マジックテープだけで止めるゲイターと、ジッパーを占めてからマジックテープで止めるものなどある。

一番簡単で工程数が少ないのはマジックテープだけで止めるタイプ。意外とこのタイプが多いが、自分はジッパーで止めてからマジックテープで止めるタイプを使ってる。工程が一つ増えるので面倒かもしれないが、しっかり止められるのでズレ落ち防止効果は高く、調整はしやすい。

マジックテープだけで締め具合を調整するのが自分には合わず、何度もビリビリ開いたり止めたりするのが面倒に感じてしまった。また丁寧にマジックテープを止めないとでこぼこっと波打ってしまい歩いている時にその波になってる部分が擦れてる感とかが気になってしまった。そもそも装着下手というのはあると思う。パッパッと装着して行動したい自分はジッパーは便利だった。

 

 

ロングかショートか

雪山登山を想定しているので、ここも絶対ロング丈が良いと思う。雪の深さは一定ではなく、平気で膝上までの深さに埋まることもよくあるので防御エリアが広い。ショート丈だと守備範囲が狭いので雪で濡れる確率が高くなる。

またロング丈の方が保温効果も高いし、脹脛の一番太い部分より上で止めることになるのでズレ難さも高い。

 

 

防水性(撥水性)は必須

ゲイターは基本防水/撥水性はあると思うが、雪山登山になると登山中ずっと雪(水分)を接していることになるので、長時間耐えられるだけの防水性が欲しい。

 

 

フロント開きのゲイター達

ISUKA(イスカ) ゴアテックス ライトスパッツ フロントジッパー

ジッパーとマジックテープの両方で止めるタイプ。しかもダブルオ-プンジッパ-になっているので上からも下からも開閉可能。一番上の部分にゴムコードでフィット感調整可能。足元をすっきり見せるストレートデザイン。

 

Rab(ラブ)ムスタグ ゴアテックス ゲイター

マジックテープのみで止めるタイプ。ゲイターの足首部分には伸縮性があり、丈夫な300Dでアイゼンで破ける耐性を高めています。 一番上の部分にゴムコードでフィット感調整可能。

 

finetrack(ファイントラック) エバーブレスアルパイン ゲイター

マジックテープのみで止めるタイプ。上部と下部で生地を変えており、下部はハードな使用にも耐えられるよう1000Dで補強されている。一番上の部分はボタンで2段階調節のみ可能。

 

 

SEA TO SUMMIT(シートゥーサミット) クアグマイアゲイター

マジックテープのみで止めるタイプ。ファイントラックと同様上部と下部で生地を変えており、下部はハードな使用にも耐えられるよう1000Dで補強されている。一番上の部分はベルトタイプになっているのでしっかり固定できる。

 

Outdoor Research(アウトドアリサーチ)  クラシック クロックゲイター

マジックテープのみで止めるタイプ。ブーツの底を通してゲイターと固定する部分が段階式のベルトタイプになっているので細かく調整はできない。一番上の部分はベルトタイプになっているのでしっかり固定できる。またWomen’sやWideタイプも用意されているのでレギュラータイプのサイズで合わなそうならそちらも見てみると良い。

 

 

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