登山用のインナーグローブは、汗冷えしない様に汗を吸い取って放出してという機能が一般的だが、今回紹介するインナーグローブはそうではなくてどっちかというと保温用途のもの。
自分自身登山において一番買い替え回数が多いのがグローブ、次にソックスというくらいグローブはしょっちゅう買わされている。耐久性がいまいちなものもあったが、基本的には自分の使い方が悪いのが理由・・。例えば岩や木を掴む場面でラバー素材のグローブを使わなかったり、グローブをしていると保護されているという意識からついグローブつけたまま無理なことをしてダメにしてしまう。
自分の使い方が成長するまではとてもじゃないけど毎年グローブに何千何万円も使いたくない。安価でいいものが無いかと色々試した中でいいものをみつけた。
「おたふく手袋」からインナーグローブが去年2023年から発売されている。JW-145(タッチパネル対応)とJW-143だ。おたふく手袋はワークマンのように作業用のアイテムを製造している。主にグローブ、インナーウェア、ソックスに強い印象。
JW-145は実際発売当初から今の今まで使っているので感想をしっかり描いてみようと思う
JW-145 BTタッチパネル対応 蓄熱インナーグローブ
JW-143 BT蓄熱インナーグローブ
1年以上使ってみた感想
確かに暖かい
「蓄熱インナーグローブ」と謳っているだけあって確かに暖かさはあった。フリース素材グローブのような身に着けた瞬間から暖かいというものではない。つけた瞬間は「ふーん」て感じ、自分が気付かない間に徐々に温まっていくせいであまり実感しないが、脱ぐとどれだけ温まっていたのか実感できる。
丁度良い厚さ
人によって「丁度良い」具合は違うが、自分にとっては丁度良い。普通「インナー」と呼ばれる製品は薄っぺらいペラペラなものが多いが、これはそれらに比べると厚い。この微妙な加減の厚さのおかげで指がめちゃくちゃ使いやすい。登山中は指先をいろいろ使う場面が多いがこれはつけたまま細かいことも出来る。
ストレッチが利いたフィット感
自分の経験からグローブを身に着けると必ずどこかしらに隙間が生じる。手のひらだったり、指先だったり、手首だったり。このグローブはストレッチが利いていることを考えているせいか、小さめに作られているので買うときには注意しなければならない。例えば、普段Lサイズ使ってるならLLでちょうどいい具合にワンサイズ上をいくくらいが丁度フィットした。装着した時のフィット感は隙間が極限まで無くなっている感じがあり、生地が自分のスキンと一体化しているかのようなフィット感。タイトなフィット感なのに圧は感じないのが不思議なほど。
重ね着しやすい
タイトにフィットしているせいもあって、このグローブを脱がずに、装着したまま他のグローブを上から装着することがしやすい。上から装着するグローブはワンサイズアップさせる必要は自分の場合はなかった。岩場でラバーが乗ったグローブを、雨や風が強い場合にはその場面に合ったものを、寒い場合はこの上から今まで使っている保温用のグローブを重ね着すればさらに温まる。暑すぎたらインナーを脱いで調整もしやすい。
透湿性は意外と良い
このインナーグローブを装着して、その上に保温系アウターグローブを被せて行動した時にインナーよりもアウター側の方が湿ってることが多かった。つまり汗をかいても汗の湿気は手から外側に出ていきやすく、手そのものは割とドライを保てていた。気温や状況によって変化してくると思うが春、秋、雪山で使っても同じような結果はあった。
普段使いでも使いやすい
グレーというカラーとシンプルな作りがどんな服装にも合いやすく、使わないときはハンカチ程度の質量に畳めるコンパクトさが携帯しやすい。手袋すると暑いけど、無いと無いで手が冷えるし、というときにはもってこいのグローブ。もともとアウター用ではないので寒すぎず暑すぎずの感じが使いやすい。
とにかく安価
1組300円程度である。使い捨てだとしても安い。お試しでも試しやすい価格設定だし、壊れても買いなおしやすい。毎年1組買ったとしても10年分で3000円程度である。
耐久性はいまいち
JW-145はタッチパネル対応で親指、人差し指、中指のさきっちょだけ生地が違い、また薄い。この部分がとにかく破ける。薬指と小指はボディと同じ生地を使っていて穴は開いたことはないのでタッチパネルに対応している部分の地に問題があるだけの様子。穴が開くのや嫌なのであればタッチパネル対応をあきらめてJW-143を選ぶと良い。
自分の場合穴が開いたまま普通に使ってるけど、タッチパネルの感度が指直でいけるのでこれはこれで気に入っている。
こんな感じで今のところこのグローブはとても気に入って使っている。
JW-145 BTタッチパネル対応 蓄熱インナーグローブ
JW-143 BT蓄熱インナーグローブ