熊野古道(伊勢から田辺まで)を330kmくらい歩いてる時のある朝にKlymitのエアーマット イナーシャXフレームの空気が漏れていたことがあった。
初めは「空気の栓でも緩んでたかな」と嫌な予感は無視して、次の日の朝を迎えたがやっぱり空気が抜けてる。ロングトレイル中にマジ勘弁してくれと思った。
多くの人はクローズドセルマットかエアーマットのどちらか一つを思っていくと思うが、自分は両方持っていっている。理由は寝心地の向上と、こんな時の場合の為だ。
自宅に帰り、買換え案も浮上したが一度修理してみようと試してみたので記録に残しておく。
基本スペック
●サイズ:使用時/約180 x 45 x 3.8 cm 収納時/約7×15cm
●重 量:260g
●素 材:表/30Dポリエステル、裏/75Dポリエステル
意外と雪の中でも使える優れもの。
修理開始
穴探し
まずはどこから空気が漏れているのか探さなくてはならない。正直コレがめんどくさくてやる気が中々でなかった。
一旦空気をパンパンに入れて、抜ける音を探してみる。
イナーシャ「シーン・・・」
次に、音でダメなら目視で見つける。バスタブに水を入れてイナーシャを漬け込み、気泡を探す。
イナーシャ「あぶぶぶ・・・溺れるぅ」
あった。一応複数個所ないかチェックするも一か所だけだった。
被疑箇所に印を
見失ってまた後でバスタブチェックするのが嫌だったので印をつけた。
被疑箇所が表面だったら何か上から尖がった物で傷つけてしまったかなと思ったけど、裏面だった。
イナーシャ自体は寝袋の中に入れてたし、寝袋はに別のマット(Evernew Trail mat 100)を敷いて使っていたので穴が空くとは思わなかった。箇所も角っこだし空気の入れ過ぎで内圧高すぎたのかと感じてる。
付属のリペアキットを用意
購入時の付属していたリペアキットを用意する。接着剤と表面用の黄色いシートと、裏面用のグレーのシートがある。
今回は裏面に穴が空いているのでグレーのシートを使う。
もし持っていなければ他社製のものを使うのも手
補修シートをカット
必要なサイズに切り取る。
今回は角のくぼみみたいなところに貼らなければならないので、なるべく大きく張りたかったがこれくらいのサイズが限界かな。円形にしたのは「角」があると剥がれ易くなる可能性があるから。
接着剤を付ける
元々こういうものなのかどうかわからないが、自分が思い描いてる接着剤(液体)という感じではなく、もう古くなりすぎて若干固まってしまっているのか羊羹というか固形糊みたいになってる。
チューブの形状を考えれば、多分液体になっていることが正しいのだと思う。しかし、仕方がないのでこのまま強引に塗る。
実物を見たらわかると思うが、一応説明しておくとツルツルした面に接着剤を付ける。ザラザラした面(またはエアーマットと同じ素材の面)は外側になるように張り付ける。
一応完成・・
汚っ・・・。
接着剤が固体化してしまったせいで仕上がりはこんななってしまった。生きた接着剤(液体)であれば普通に綺麗にできると思う。この後、もう少し余計な部分は取って綺麗にした。
接着時間、乾燥時間はほんと数分だった。すぐに張り付く。
別の日にそれぞれ2回くらい使用テストしたり、水中チェックもしたけど問題なく補修できたのでよかった。まだまだ使って行きたいと思う。