登山やアウトドア活動において、靴下は一番の消耗品でありコストが掛かりやすい。また通気性、速乾性を求めれば耐久性が劣ったりと、何かを求めれば何かを失いやすいトレードオフの関係もある。
これにより一時的に購入当時はこれが「一番いいな」と思っていても、ある程度使用してみるとなんだかんだ不満は出てきて買い替えを検討することになってくる。また探さなくてはいけない時間的コストも意外と出てくる。
仮に購入前に試し履きできたとしても、ある程度の時間を使わないとその製品と自分との相性の見極めしにくい点もある。さらにはアウトドア用の靴下はあれもこれも買って試してみようと思うと数百円で買える日常用の靴下とは違い、1足当たり数千円以上は当たり前なので2、3足も買えば万超えもするので慎重になってしまう。
またアウトドア用の靴下はカラフルなものが多く、ブラックやモノトーン好きな人からすると選択肢が極めて少なくなる。なぜ黒が少ないのか・・。
色々な靴下を試してきた中で今のところ耐久性においては最強だと思っている「自衛隊40km行軍用靴下 ガッツマン PS-01」の紹介と感想を書いてみようと思う。
自衛隊40km行軍用靴下 ガッツマン PS-01 パイルソックスの紹介
オフィシャルサイトはこちら
カラー:OD(グリーン)、ブラック
サイズ:S(23-25cm)、M(25-27cm)、L(27-29cm)
丈:かかとからの置き寸 S約23cm、M約24cm、L約24cm
(靴下の性質上、また製造ロットにより多少誤差はございます。)
品質:綿、ポリエステル、ポリウレタン、ナイロン
日本製足裏形状を科学した特殊パイルソックス!
抗菌・防臭・吸水・速乾・高強度・温調・湿調・吸汗・放湿!●ムダな締め付けを排除したリブ仕様ののびのび形状!
●可動部(指付け根&足首)をメッシュにすることでタルミを防止
●サイド&フロントメッシュで熱気を逃がします
●ブーツに合わせた長さのため、折り返し可能!
●テーパー状に入れたゴムでずり落ち防止
●上まであるパイルでアキレス腱をしっかり保護!
●深いL型ヒールがカカトをしっかり包み込みます!
●毎コース入ったゴムで土踏まずをしっかりサポート!
●ロッソ部分外側でミシンを行うことで行軍時の足への負担を軽減
実際に自衛隊も使っているそうで期待感半端ないし、これだけ読むと即買いしたくなる(結局当時即買いしてしまった)
次に実際使用した感想を書いてみようと思う。
1年以上使ってみた感想
最強の耐久性
この画像は1年以上近く使っていて、ロングトレイルや縦走はもちろんのこと日常でも履いてみたりランニングでも使ったかなり酷使したもの。過去のアクティビティ記録と日常やトレーニングで使った記録を見ても軽く1,000㎞の歩行に使っていたもの。
大分使用感あるものの使用量を考えたらかなり綺麗な状態を保っていると思う。これまでの機能性靴下だとつま先や踵に穴が空いたり、全体的な伸縮性のゆるみが生じていたがこれはそこまで感じない。
現状を細かくチェックしてみたけど穴が開きそうな箇所は見当たらない。耐久性に関しては最高点付けていい感想
使用感の変化
新品と比較するのはどうかとおもうが、一応劣化具合も記しておく。
新品当初はかなり厚く、クッション性高いなと感じた。特につま先と踵部分は厚めに作られている。ふかふか感も感じられて冬でも使えそうだなぁと思った。しかしどんなものでも使用していけば劣化していくもので、このふかふか感は大分無くなった。ペチャンコまでいわないがかなり圧縮されている印象。洗濯方法や乾燥方法も変えたりしたが大きな差が出るような結果は生まれなかった。
足首から上の部分はこの靴下の中では薄めな生地が使われている。なんか伸びやすそうだなと当初思っていたが、購入当初に比べて若干伸びた程度、一番上の口の部分のゴムが頑張っているおかげでうまくバランス保っている感じ。あとは糸のほつれが出やすいのもこの箇所。
想像だがアウトドアで使っていると岩や木の枝に引っかかることもよくあるのでその影響なのかもしれない。
抗菌・防臭感は良い
もともと昔から足が臭くなるタイプの人ではないのであまり参考にならないかもしれないが、汗だくになる登山を3日連続で使っても臭いを感じることはなかった。足の臭いあなたにとってどうなるかは分からない。
速乾性は感じない、寧ろ遅い
綿(コットン)が含まれているせいか、速乾性は感じなかった。他の化学繊維100%のソックスの方が圧倒的に乾くのが早い。汗をかくと足よりもソックスがしっかりと濡れていて吸汗性はある、放湿性と速乾性がもう少しあると嬉しい所。自宅で洗濯して部屋干し、乾燥機、扇風機で乾燥の3パターン試しても他の衣類や靴下よりも完全に乾くのが遅かった。特につま先と踵の厚みがある部分は乾きにくい。長期日程で行動する際に洗濯して乾かそうとしても予想以上に時間かかること想定した方がいいと思う。
確かに疲れにくい
つま先と踵に厚みがあり、アーチの部分もしっかりと固定されるゴムになっている。甲の部分は再度部分はメッシュになっているので熱がこもらないように設計されている。これにより疲労してくる時間を確実に遅らせてくれるので、これまで「〇〇kmくらい歩くと足が痛くなる」とか「疲れる」とか感じてくる境界線が伸びたイメージ。
質に対してのコストが良い
つまりコスパが良い。試してもいいと思える価格の範囲だし、耐久性は確実に高かったので1足持っているだけでいつでもどんな状況でも出陣できる万能性も心強い味方。準備に時間が無いときも一先ずこれ履いておけば大体いけるという安心感がある。
思えば靴の中がジャブジャブになりながらも縦走していたときもこの靴下だった。その日は20kmくらいの行動があったので足の皮が破ける可能性は十分にあったが、最後まで皮膚の皮が破けることはなかった。ソックスのお陰かどうかは証明できないけど、そういう事実はあったことも記しておく。何かと頼りになる存在になっている。
他にも種類があり、選択肢は豊富
用途、目的に合わせた選び方もできます。
ガッツマン FR-01 スーパーストロング五本指ソックス 100km行軍用
ガッツマン FS-01 五本指ストロングソックス 40km行軍用
ガッツマン FS-V-01 五本指ストロングソックス 人気のFS-01よりもソフトなフィット性
ガッツマン NS-01 ノーマルストロングソックス 40km行軍用