登山やアウトドアに関する学びのある本や面白かった本を紹介します。
紹介したい本はたくさんあるので少しづつ更新していく予定です。意外とこのジャンルの本は面白いものが多いので、数が増えてきたらカテゴリー分けなどしていこうと思います。
登山の運動生理学とトレーニング学 / 山本正嘉
登山をするうえで私の聖書になった本。
いざ登山をし始めると「もっと疲れない方法ないのかなあ」、「食料や水の量の適量ってどれくらい必要なのだろう」、「何か登山のためになるトレーニングはないのかな」など、思うことがありました。ネットで調べたりしながら試行錯誤しましたが、何か自分に合っていないような気がすると感じてました。
そんな時この本に出会い、これまでやっていた様々な非効率なことを改善することができ、登山が快適になりました。本のタイトルからして堅苦しそうなイメージはありますが、本を開くと全くそんなことはなく、無知な私にもわかりやすい言葉で書かれていて、イメージしやすいように多くの絵図が差し込まれています。
一つ一つの課題に対してデータを出して原因を出し、改善策を与えてくれます。これによりスッと理解することができるので行動に移しやすく、結果にも出やすい内容でした。
初心者にも経験者にも長く付き合える本だと思います。
モンベル 7つの決断 アウトドアビジネスの舞台裏 / 辰野 勇
モンベル創業者 辰野 勇氏が語ったモンベルがどのようにして現在まで歩んできたのかが書かれている。モンベルといえば日本人であれば一番身近なアウトドアブランドの一つであることは間違いないと思う。そんな身近にあるブランドがどのように始まり、これまでにどんな壁にぶつかってきたのか、アウトドア視点、ビジネス視点の両方から楽しめる。企業を考えている人にも知恵や勇気を与えてくれる一冊だと思う。
商品開発の経緯や、ビジネスとしての戦略、アウトドア人としての熱意や信念など詳しく書かれていて面白い。本のサイズも重量も携帯しやすいので、登山に持っていって読むのもいいと思う。
ゆらゆらとユーコン / 野田 知佑
知人に紹介された本。カヌーといえば野田氏らしいが、はじめはカヌーのことは全然知らないのでどうかなぁと思っていたけど、読み始めると止めることができず一気に読み干してしまった。
カヌーに興味がなくても、野田氏を知らなくても全然楽しめる。自由に生きる様とアウトドアの神髄を感じられる内容だった。アウトドアをやっている人であれば多くのことが共感でき、また野田氏の生き様や行動がとても面白い。
これを読むと今すぐにでもアウトドア活動したくなるほど気持ちに熱が入ってくる。私はちょうどテントを担いで縦走しているときに読んでたのでいいタイミングで読むことができたと思う。アウトドア中にこの本を読むとアウトドアをしているときのワクワク感がブーストされた。
ぼくは猟師になった / 千松 信也
登山を始めてから徐々に猟師になりたいと高まってきている。マタギや猟師の本をいくつか読んでいるときに出会った本。猟師について詳しくない初心者にもやさしい内容で書かれていて、言葉だけではイメージしずらい部分は実写(しかもカラー)を使って説明してくれているので非常にわかりやすい。実写のおかげで現実味を感じやすく温度感が非常に伝わってくる。猟師って一体どう過ごしてるんだろうかと興味を持ってる人やこれから目指そうとしている人にもお勧めできる。猟師の楽しみや大変さもいろいろ知ることができる。
山岳気象大全 / 猪熊 隆之
天気予報をみても晴れや雨などのアイコンをみて「明日は晴れか」としか理解できないし、〇気圧だとか、〇前線とかいわれても理解できないし、等高線見ても意味が分からない。そんなレベルの人間がもう少し登山する上で天気のこと知りたいと思いこの本を手に取った。
イラストや実写、天気図などを多く用いていて基本的なことを丁寧に説明してくれている。ところどころ難しいレベルの内容があったが、何度か読み直していくと理解できるようになった。特に山岳に焦点を当てて解説してくれているので実践的に理解しやすい。四季の特徴など知りたかったことも書かれており、全体的に情報量は多く良本だと思う。