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ルート
全体図
6日目は、右から六番目の黒色のルートの部分になります。
6日目部分拡大
■6日目 02月02日(日) 約41㎞/10時間
神倉神社 → 熊野速玉大社 → 小狗子峠 → 大狗子峠 → 熊野那智大社 → 那智高原公園 → 地蔵茶屋跡
気温:11度~1度
山行記録
神倉神社
06:00頃、神倉神社に到着。ここから熊野速玉大社を経由して中辺路を歩く予定。昨日の夕方は予報通り雨が降ったが、翌朝も軽く雨が降っていた。この神倉神社は熊野の神々が最初に降臨した聖地とされているので、今回の旅に欠かせない重要な場所である。
八鬼山で紛失したヘッドライトの代わりに、昨晩調達できたハンディライトが早速活躍してる。社殿まで500段以上の階段があるので滑らないように上る。
今日は那智までは殆ど上り道が無いので厚着で行動することにした。汗をかき始めたとしても汗処理のできるドライレイヤーが活躍してくれる。
モンベルのジオラインMWを重ねて、通気性のいい保温着も重ねる。
そして雨風を防ぐために、透湿性の高いレインウェアも着ていった。
写真で見るより迫力がある、これはすごい。神々しさに身震いしてしまう。
新宮の夜景も見れた。
熊野速玉大社
06:40頃、神倉神社から熊野速玉大社まで来た。いよいよ中辺路スタート。通常は田辺側からスタートする人が殆どなので同じ方向に歩いていく人は居ないと思われる。
阿須賀王子跡
07:00頃、「熊野九十九王子」の一つ阿須賀王子跡。熊野九十九王子とは、熊野古道沿いに点在する神社。熊野三山の祭神の子供や眷属神を祀っており、熊野詣の参詣者にとって重要な参拝地だったらしい。田辺まではこの王子が沢山出てくる。
那智まではまた海沿いや国道を歩くルートが多い。雨は降っていないがすっきりしない空模様。
時々傘を差したくなる軽い雨が降る。今日は雨は無い予報だったが、なんとなく降ったり止んだりしそうな気がする。
高野坂
高野坂に入った。散らばった石畳みと荒れた竹林が迎える。
三輪崎
08:50頃、高野坂を出て三輪崎に入った。家はあるが人気は全く感じられない静かだ。
今まで見てきた印や標識とは違い、モダンな看板が案内してくれる。大変助かるんだけど、贅沢な気持ちを言えば目印や標識など統一して欲しい。「伊勢路はこの印を使います」とか「中辺路ではこの印が目印です」とか。
黒潮公園
この黒潮公園から奥の方まで続く新宮港緑地公園までとても広い敷地がある。トイレや東屋などもある。
09:30頃、新宮港緑地公園の方まで行くと、道路を挟んだ逆側に突如現れるアメリカにあるような巨大規模のショッピングセンターがある。DAISO、スーパーセンターオークワ(食品、日用品など)、コインランドリー、吉野家、家電量販店、無印、映画館などある。
ここは補給重要拠点になる。ここから那智までスーパーマーケットらしいものは無い。もちろんその奥の熊野本宮大社や発信門王子のエリアにもない。辛うじて那智にコンビニはあるが補給できても行動食なようなものだけ。しっかりとしたものを補給できる最終拠点と思った方がいい。
こういう外付けもしやすい水に強い大きなポーチを持っていると便利。いちいちザックを開けて荷物を入れる必要もなく、買ってポーチにぶち込んでってパッパッと行動できるのがいい。脱ぎダリ来たりするウェアも何でも入る。朝は濡れたフライシートも居れておけるし何にでも使える。
小狗子峠


大狗子峠




補陀洛山寺


ここから一気に那智山(熊野那智大社)に向かいたいところだが、ここでローソン 那智勝浦浜ノ宮店へ最後の補給のつもりで向かう。
11:40頃、あった。ここには着席できる店内カフェも付いていて、各席には電源も装備している。休憩と補給するには素晴らしい所、本当にありがたく利用させていただいた。
休憩と補給が完了したところで那智山へ向かう。そんな時また新たな標識があった。全く統一感が無くて見逃しやすい。

お杉社


大門坂
13:30頃、ようやく大門坂に入る。もう雰囲気からしてここは観光地だ。
事前の話によると熊野那智大社までは上りがずっと続く。
樹齢800年を超す杉並と石畳みの中をひたすら上る。流石に汗ばんでくる。
とのこと。
大門坂を上ると観光センターや駐車場があるエリアに出る。そこから更に階段を上っていく。
熊野那智大社
14:00頃、ここに到着した頃無視できないレベルの雨が降り出したのでしぶしぶ傘を出す。
外国人環境客が大半を占めていて、わちゃわちゃ落ち着かない雰囲気。雨も微妙に降っているので参拝して早々に脱出。
那智の滝が見えた。いいなここ。
さて、環境客の流れに惑わされず那智高原公園へのルートを見つけなくてはいけない。
これか、「熊野古道」という柱が立っているので間違いないだろう。
一気に静かになった。落ち着くわぁ。
那智高原公園
14:45頃、とてつもなく広い。死ぬほど休憩できる。トイレもあるし快適だなここは。
さて、今日はどこまで行くのか決めていない。この時間にこの場所にいるとなると流石に「小口」まで出るのは無理だ。峠の中で夜を過ごすことは確定したので、「地蔵茶屋跡」を目指すことに決めた。
この先水を補給できる場所があるのか不明なので、念のためしっかり補給しておく。
目的地も決まったらあとは進むだけ。
そうなのか。
霧が濃くなってきた。
中辺路を歩いていると中国系観光ハイカーをよくすれ違うが。この時間にこの場所でそのスピードって大丈夫か?て思う人と何人もすれ違った。
16:40頃、川があるー・・。重い水運ばなくてもよかったと思ったけど、知らなかったしどうしようもない。
この様な浄水器があるので大概の水は飲める。ロングトレイルにおいて浄水器は必須アイテム。
この舗装路の先に地蔵茶屋跡がある。一先ず闇になる前には到着できそうだ。そしていつ降ったものなのか知らないが雪が箇所箇所に見受けられた。
地蔵茶屋跡
17:15頃、到着。広いなぁ。
トイレは冬季閉鎖されているが自販機、綺麗な東屋、綺麗な休憩所がある。
休憩所に入ると一人の男性がいた。ぱっと見同世代でフレンドリーな方で直ぐに仲良くなった。四国のお遍路を7回もやったという「お四国病」の人だった。ついつい戻ってしまうらしい。
その人は今回、そのお遍路を終えてそのまま和歌山港に到着してそこから歩いて田辺まで行き、田辺から速玉までいって、小辺路に行くためにここまでまた戻ってきたところとのことだった。流石、お遍路7回もやってるだけある。「田辺まで行ったらどうするの?」と尋ねられ、
「田辺で終わる予定だけど、そのまま紀伊路歩いて都市部に出て帰るのもいいかなとも思ってる。」
「紀伊路あんまりおもしろくないから、田辺からこっちにもどって小辺路で高野山いこうよ、君のスピードなら多分僕を追い越すはずだよ」
「ほう、小辺路は確かに楽しそうだと思ってたけど、「戻る」て行動がちょっとめんどい気持ちになるなぁ。田辺に到着した時の気分次第だな」
と、色々お互いが興味持つ話をしながら夜を過ごした。お互いのギアの話やお遍路も行く予定なのでその話も沢山聞かせて貰った。大いに盛り上がり時間が足りなくなるほどだった。
旅をしているとこういういろいろな出会いがある。
明日は、距離的に「三越峠」や「発信門王子」までいけたらいいくらいで考え、あとは流れに任せることにし就寝した。
7日目:地蔵茶屋跡 → 熊野本宮大社 → 水呑王子
