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SOTO レギュレーターストーブ TriTrail(トライトレイル) ST-350がやっぱり便利だった。

道具

2024年にSOTO ST-350が発売されてから1年くらい経つが、日帰り登山やテント泊の縦走、ロングトレイルでたっぷり使ってたので、使用感と感想を書いておこうと思う。

元々キャンプ目的で名機と呼ばれるST-310を使っていて、そのままST-310を登山など他のアクティビティにも使っていた。

重量もあり、しっかりとした安定性、使いやすい形状とどこでも手に入るCB缶(カセットボンベ)を燃料とするこのガスストーブは非の打ち所がないと思っていたが、登山やロングトレイルに持っていくと段々と重く感じてきて、買い替えを検討していたが、軽量化を考えるとどうしてもOD缶(登山で使うガス缶)用のガスストーブを使うことになってしまう。OD缶はどこでも買えるわけでなく、事前に登山用品店等で用意しておかないといけないしコストもCB缶に比べて高い。が図鑑と接点ぐした形状も縦長になってしまうので自分が使うと毎回倒してしまうことも安易に想像できた。

そんなときSOTOからST-350がリリースされる。これはST-310を軽量化し登山用に改良されたようなものになっていた。

これは今求めていたものが救世主として現れたようだった。

 

こんな人におすすめ

  • 登山用のOD缶より、カセットコンロでも使われているガスボンベ(CB缶)を使いたい。
  • 燃料費は安く抑えたい。
  • 調理時に低い位置で安定的に使いたい。
  • ガス缶調達はスーパーやコンビニで手にいれたい。
  • 登山以外のアウトドアにも気軽に使いたい。
  • 着火スイッチ付きがいい。ライター持ち歩きたくない。

 

CB缶用ストーブの魅力

CB缶は、一般家庭のカセットコンロで使われているガスボンベのこと

何といっても登山用のOD缶に比べてランニングコストが安い。110gOD缶で大体500円くらい、125gCB缶で200円くらい。何度も何度も使って行くとかなり安上がりになることが安易にわかると思う。

OD缶

これがOD缶ガス

 

また調達が簡単。OD缶だと登山用品取扱店などに行かないとまず売っていない。ホームセンターでも登山に所縁の無いエリアなら売っていない。

それに比べCB缶であれば、スーパーやコンビニはもちろん、古ぼけた営業しているかしてないかわからないような田舎の商店にも割と売っているので、どこでも売っている感じ。持ってくるの忘れたとか、追加で購入したいとか、遠征で公共交通機関で運べず現地調達しなければいけないときなど、手間がかからない。

 

 

軽量化され重量135gに

ST-350は135gになった。

OD缶ストーブを使っている人からすると「135gって重すぎ」と思うかもしれないが、ST-310が330gだったことを考えると、195g(約59%)も軽量化されたことになる。

ついでに、収納サイズもST-310に比べて約42%もコンパクトになった。

SOTOの人気ウインドマスターというOD缶用ストーブが67gと考えると確かに重い。しかし、社会生活と同じでなんでも他人と比較してどうとか考える必要はない。CB缶用ストーブがこの軽さになったことが気に入ればもうそれでいいのである。

 

 

安定性は?

ST-310は4本足でステンレス製で重量感もあり非常に安定している。この安定感はどこでどんな場所で使っても不安になることは無かった。

 

一方、ST-350は2本足になり、ガス缶との接続部辺りに小さな足があるので主にその3点で支えることになる。素材もチタン製になりかなり軽量になった。

安定性はさすがにST-310と比べると下がるが、あくまでもST-310と比べた場合であって安定的に使える。ロングトレイル中に困ったことは無い。登山では岩場みたいな”いいスペース”が確保できない狭い場所だと少々設置にてこずったくらい。

調理で使う場合やお湯を沸かす場合においても、OD缶ストーブに比べてCB缶ストーブは腰が低いので、そもそも安定感が高い。

 

 

風に強いバーナーヘッド

ウインドマスター(SOD-310)と同じバーナーヘッドを使っている様子。しかし、ウインドマスターの発熱量は3.3kW(2,800kcal/h)に対して、ST-350は2.6kW(2,200kcal/h)と少し負けている。

実際風が強いときにも使ったが、全然問題なかった。思えばST-310ですら風に強かったの覚えてる。SOTO製品自体に耐風装備されている印象はある。

 

 

気温が低いところではどうなのか

よくCB缶は「気温が低い所では火が付きにくい」と言われているが、マイナス5度位の時にST-310で市販のガスボンベ使ってみたけど、普通に使えていた。仕様表と理論値みただけの話もいいけど、ホント実際に使わないとダメだなって思った。これからも現場主義で行きたいと思います。

とはいえ、CB缶よりOD缶の方が低温に強いのは間違いないと思う。

低温に弱いと言われているCB缶の性能を払拭するように、SOTOから「CB TOUGH 125/220」が発売された。従来のCB缶よりも容器とガス配合を変更して雪山やマイナス5度の環境以下でも使えるようにしたとのこと。

ちなみにCB TOUGHのガス缶についているキャップは従来のCB缶のキャップよりも出っ張りが抑えられる。しかも、他のCB缶にもキャップとして使えるので是非取っておこう。

 

 

一つだけ気になることと言えば

OD缶用ストーブに比べると、スタッキングが難しい。簡単に言うと、隙間なく無駄なく収納していくことが中々難しい。

一般的に調理器具(クッカー)の中に入れてバックパックの中のスペースを無駄にしないように荷造りするするのが基本。このST-350のような形状だとそれに合うクッカーが中々ない、または大き目になってしまう。

現時点では、よくある深さ4cmの円形のフライパンに入れている。普通に入れるとST-350は厚さ4.7cmあるので蓋が閉まらない。しかし、蓋を逆さまにすると綺麗に入るということを発見して以来そうしている。意外と工夫すると上手く入ったりするので色々試してみるといい。

 

 

ST-310とST-350の比較表

 

 
モデル ST-310 ST-350
用途 キャンプ向き 登山~キャンプまで
燃料 CB缶 CB缶
マイクロレギュレーター 搭載 搭載
使用サイズ 166×142×110mm 138×156×111mm
収納サイズ 140×70×110mm 112×47×113mm
重量 350g 135g
発熱量 2.9kW(2,500kcal/h) 2.6kW(2,200kcal/h)
点火方式 圧電点火 圧電点火
耐荷重 5kg 2kg
安定度
耐風

キャンプ目的一択ならST-350がいいと思う。

自転車や登山、ロングトレイルのようなアクティビティならST-350がいいと思う。これを書いている現時点(2025年3月)でST-350はCB缶用ストーブで最軽量。

災害大国日本において、防災的にもCB缶ストーブは強い味方になると思うので、常時便利なだけでなく非常時でも便利なアイテム間違いない。

 

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