奥秩父主脈縦走(後編(毛木平→雲取山→奥多摩駅))

登山

元々「奥秩父主脈縦走」というのを知らずに前半部分( 瑞牆山荘→瑞牆山→金峰山→甲武信ヶ岳→西沢渓谷)を歩いてしまった。どうせならついでに残りの部分も歩いてみたいとずっと思ってたので、結果的にセクションハイクみたいになってしまったが2回に分けて終えることができた。この記事は後半部分の「毛木平→十文字峠→甲武信ヶ岳→飛龍山→雲取山→奥多摩駅」の記録を書いている。

前半部分はこちら

奥秩父主脈縦走(前編(瑞牆山荘→ 甲武信ヶ岳→ 西沢渓谷))
当時の予定としては別のロングトレイルに行くつもりだったけど熊事情が酷すぎて、バックアッププランとして用意していたこちらを行くことにした。この当時は知らなかったけど「奥秩父主脈縦走」という雲取山の方まで伸ばすことも出来たようだった。それもかな...

 

リスタートをどこから始めるかは、前回終点の西沢渓谷以外で考えてた。基本的に同じ道を歩くより歩いたことのない道を好むからだ。そうすると他の選択肢としてすぐに「毛木平」から十文字峠経由で甲武信ヶ岳を経由できることが分かったので、そこを選択した。

しかし、アクセスが悪い。登山口となる毛木平(毛木場駐車場)は野営禁止なので宿を探す。白木屋旅館を見つけるがあいにく空き無し。別の駅にもいくつか宿はありそこでいいかと思ったら、キャンプ場がいくつかあったのでテント泊で前泊して始発で登山口に向かうことにした。始発で電車とバス乗り換えても登山口には08:30頃になる計算。かなり出発が遅いが仕方なく決行した。11/04の移動は、「都内 >小淵沢駅 >野辺山駅(滝沢牧場テント泊)」となった。

11/05は、「野辺山駅(滝沢牧場テント泊) > 野辺山駅 > 信濃川上駅 > 梓山バス停 >毛木平駐車場(登山口)」という流れで登山口に到着。晴れのち曇り予報だが、夜中は小ぶりの雨が降る可能性もあるとのこと。また「笠取小屋」まで行くのが目標。到着できなくてもその間に小屋や避難小屋が複数あるので比較的安心プラン。

天気は予想以上に悪く、一日中霧がすごく雨もポツリポツリと落ちてきた。日も落ちるのが早く16時には暗くなりだし、17時にはヘッドライト必要、18時には闇となる。霧で視界が悪く雨も怪しくなってきたので16時台に「雁坂小屋」で泊まることにした。初日から目標達成できないのはかなり痛手だが、明日早めに出て挽回しようと思った。ただ17時に入ると大雨。結果的にベストタイミングで行動停止できた。テント泊はやめて小屋泊に切り替えた、しかし無人なので完全貸し切りとなり、料金もポストみたいなところに入れることになっていたので手順通りに支払った。

11/06、04時には出発しようと思っていたが雨がやまない。結局6時出発となり、直前まで雨が降っていたこともあり靴の中は5分もしないうちにジャブジャブ状態。トレイルのコンディションも悪くスピードも出ない。飛竜山では3m位滑落するわ、濃霧はすごいわでこの日目標としていた「雲取山荘」まで辿らず、「三条の湯」に切り替えた。結果的にこれも正解だったと思う。完全に萎えた気持ちを風呂が復活させてくれた。夜空に見えた星空が明日の晴天を約束するかのようで期待感が増した、ほっとした気持ちから涙出そうになった。

11/07、最終日なので絶対奥多摩まで行きたい。天気は良好。4時台に出発し概ね順調に雲取山に到着。最高の景色だった。最終日が良いとここまでの苦労は吹き飛ぶ。奥多摩駅までのトイレイルはいい景色が途切れなくあり、とても楽しい時間が続いた。奥多摩駅に近づいていくと、絹笠山以降位から駅が近いようで遠く感じた。なんとか15時前に奥多摩駅に到着でき、前日の苦労が吹き飛ぶくらい達成感を味わった。

前半、後半をトータルで考えてもかなり楽しい縦走だった。初めからこのコースを知っていたら一気通貫で行ってたとはずなので少し悔やまれる。しかしこのように2回に分けていくのもスケジュール調整や天候を合わせやすいのでなかなかいいと思う。全体的に安全で小屋も多いのでぜひ挑戦してみるといいと思う。

 

山行記録サマリー

日程 2024年11月05日(火) ~ 2024年11月07日(木) [3日間]
エリア 奥秩父、奥多摩 / 長野県、山梨県、埼玉県、東京都
天気/気温
11月05日 晴れ、曇り、雨 / 8~16℃
11月06日 雨、曇り / 8~11℃
11月07日 晴れ / 5~15℃
歩行距離 65.2km (登り5,196m / 下り6,167m
歩行時間 29.5時間

 

アクセス

登山口 毛木平駐車場
往路 新宿駅(バスタ)→ 中央道小淵沢 → 小淵沢駅 → 野辺山駅(泊) → 信濃川上駅 → 梓山バス停 → 毛木平駐車場(登山口)

バス時刻表(信濃川上駅 → 梓山バス停)

復路 奥多摩駅

 

ルート

元々のプランは一日目に笠取小屋まで行く予定だった、しかし悪天候の為手前の雁坂小屋で断念。二日目は三条の湯ではなくて雲取小屋まで行く予定だったが、初日の遅れと濡れたトレイルで距離が伸ばせず三条の湯へテント泊。最終日にすべてをリカバーした感じになった。

 

■11月05日(1日目) 約20㎞/9時間
梓山バス停 → 十文字峠 → 甲武信ヶ岳 → 雁坂小屋(1泊)

■11月06日(2日目) 約20㎞/10時間
雁坂小屋 → 笠取山 → 竜喰山 → 飛龍山 → 三条の湯(1泊)

■11月07日(3日目) 約25㎞/10.5時間
三条の湯 → 雲取山 → 鷹ノ巣山 → 奥多摩駅

 

宿泊地・避難地

 

山行記録

前泊日:新宿駅(バスタ)→ 中央道小淵沢 → 小淵沢駅 → 野辺山駅(泊)

新宿駅(バスタ)→ 中央道小淵沢

電車で行ってもよかったが、なんとなく高速バスで行くことにした。

運転手不足の中ほんと助かるわ。今回初の高速道路停留所「中央道小淵沢」で降りる。

本線から側道に分岐してそこのバス停があるって仕組みなので普通のバス停と変わりなし。さぁここから小淵沢駅まで15分程度歩く。

 

小淵沢駅 → 野辺山駅

こんな感じの山々に囲まれた道を歩いて駅へ向かう

到着。周囲に気の利いた売店等なし。駅は建て替えたばかりなのかめちゃくちゃ綺麗。

唯一の飲食店立ち食いそば屋が駅2Fにあったので馬肉そばを食べる。美味い・・。

電車が来たので野辺山駅へ向かいます。アクセスの悪い登山口なので前泊することにしたからこういう移動パターンになっている。今回は滝沢牧場でテント泊することにした。

野辺山駅はJRの駅で一番票強の高いところにある駅らしい。小淵沢駅は汗が出るほど暑かったのに、野辺山駅に到着するとめちゃくちゃ涼しい。人によっては寒いと言い出すレベル。

 

滝沢牧場

駅から15分くらい歩く。途中セブンイレブンもあるので物資補給はできる。

なんかテーマパークぽさもある良い感じの牧場。受付で900円(PayPay可)支払ってテント場へ

誰も居なかった。風もなくふかふかの落ち葉の上にテントを張る。この日はご飯を食べてお決まりのコーヒーを飲んで寝た。意外と夜も暖かく、オールシーズン用の寝袋一つだけで服装も軽装で大丈夫だった。

 

タイトルとURLをコピーしました