山行記録
11/07(2日目)小谷村(サインテインおたり)~大町
足は痛いまま・・
5時頃、サンテインおたりを出発し徒歩3分くらいのところのローソンで物資補給を行う。そのすぐ裏がルートに戻る場所なのでアクセスも良くお勧めのエリアだ。この日の朝は雨予報だったので予報通り、7時位には晴れる予報。足の裏の痛みは殆ど回復していない・・。今日の目標地点はここから40km先の木崎湖を越えた信濃木崎駅辺り、はたして・・。
雲が多いせいか中々明るくならない。雨も降ったりやんだり(05時57分)
序盤は山道に出たり入ったりを繰り返す(06時22分)
こんな住宅の裏の道も塩の道
地元のお姉さまから「そこの道ねー熊出るよ、この前もいたし気をつけな、マジで」
「ありがとーございます!きをつけます!(おいおいおいおい、まじかよ、ぜってー出てくんなよ熊公)」
絵に描いたような景色
無事熊と出会わず進んでいくと、晴天と絶景が待ち受けていた
「千国街道」が刻まれた石柱の横で絶景を脳裏に焼き付ける
先は長いので絶景を惜しみつつ進む
気づけば学校の敷地内なのか敷地外なのか微妙な道を歩いている。校舎の中から不審者扱いされるか心配したけどまだ朝も早く登校前で助かった。
国道433(千国北城線)に出て進んでいくと歩荷茶屋と千国の資料館に着く。しかし営業時間前なので拝見できず。
さらに進むと住宅街の中を通る。小まめに塩の道標識があるので本当に助かる。
国道433号から山道への分岐
牛つなぎ石と牛方宿
「牛つなぎ石」って歩荷が休憩時に連れてる牛を紐で石につないでおく為のもの。なので特徴として紐を通す穴がある。こういうのが残っていることが凄いと思ってしまう
また国道433号に出てきたところに「牛方宿」に到着。営業時間外で入館できず。ここで手洗いや自販機があるので一休憩できる。先は長いので休憩せずにどんどん進む
「牛方宿」の裏から山のふもと道を北アルプスを見ながら歩く、どれが何山だか全然わかんねーけど
「前山百体観音」というもの。何が何だか全く分からないが雰囲気出てて良い。それしか言えん
一般道に出る。何か気の利く店でもあるか期待するが何もない
ロングトレイルは疲れてなくても休憩が大事
ちょっとしたスペースで休憩。ここは小谷村ですぐそこは白馬村。こういう切り替わりは進んだ感が出るので気持ちが上がる。しかしロングトレイルは疲れとか関係なく小まめな休憩が大事であることに気づかされる。とにかく長時間長距離なので裸足になってドライな状態をキープさせないと足の皮がウェットで柔らかくなると剥け易い、それを回避させないといけない。また自分では気づかないうちに筋肉や関節に疲労が溜まっている、怪我の予防のためにも距離や時間などを決めて強制的に休ませることで快適なロングトレイルハイキングが過ごせる。(08時51分)
白馬村に入った瞬間リゾートな雰囲気。村の境界線ってすごいな
ルート通りに舗装路を進んでいくが、途中で非舗装路に入る。その入り口が草木に隠れていて見つかりにくかった。小谷村は塩の道愛を感じたが、白馬村だと道が茂っていて忘れ去られた古道という感じだった。そこそこ背の高い草をかき分けて進む、夏じゃなくてよかった
足にやさしい道で助かる。白馬村ってだけでこんなよくある道でも小ぎれいに感じてしまう、小谷村の様なあの田舎臭さと土臭さがない。
塩の道を歩いていると歴史の説明や昔話によく出会う。ここでは「おかるの穴」という話が読める。こういうの結構楽しい。
3つの湖の一つ青木湖が近い
一旦舗装路にでて歩いていくと、ついに「青木湖」の標識が!この日の目標は3つの湖を越えること。そのうちのひとつ目にようやく近づいた。
「青木湖」へ向かうが、まだまだ遠い。とっくに足は死んでいるので休憩の回数は徐々に増えていった。(10時11分)
北アルプスの横を並行して歩いていく。やっぱ南アルプスとは山と町の距離感が違う、北アルプスは近くに感じる
スキー場の中を通る。まさか上まで登るのかと思ったら左に真っ暗な塩の道があった。
ここを抜ければ青木湖が見えるはず。
「青木湖」!
続いて「中綱湖」! これであと湖は一つ「木崎湖」だ。しかし、ここから木崎湖までは距離がある。このあたりだったかな、足の裏の痛みに加えてひざに痛みが出始めたのは。右ひざのお皿の内側あたりが電流が走るように痛みだす。この時正直オワッタと思った。(14時37分)
足を引きずりながら歩く、全然スピードが出ない。またこの舗装路が足に来る
1時間に一本も来ないような線路で踏切が閉まる・・・。何というタイミング
町を越え
山を越え
最後の湖「木崎湖」到着
本日最終目標の「木崎湖」に到着! 夕日と湖が綺麗 (15時48分)
日が暮れはじめ、急に寒くなる。今夜の宿を探しながら歩く、というか体を引きずりながら運んでいるという感覚。「山岳旅館 いとう」というリーズナブルで古い旅館を見つけた。すぐ連絡し一部屋確保。ほぼルート上だし近くにコンビニもあるしいい感じ、ただしここから1時間ほど歩かなければならない・・。 (16時16分)
この日の最後の写真。大分暗くなってきたのでカメラはオフってしまった。横断歩道ではなく強制陸橋。死んだ足を運ぶには辛すぎる最後の砦。 (16時58分)
ここから20分くらい歩いて無事旅館に到着。急な連絡にもかかわらず快く受け入れてくれて感謝。本日早く40kmの歩行。翌日も40km程歩かなければならない。