伊豆山稜線歩道(スルーハイク)

ロングトレイル

まだ登山歴半年程度だけど、色々やってみたく手頃な長距離ハイキングコースを探していたら「伊豆山稜線歩道」といういい場所を見つけたので行ってきた。ネットで調べてもいまいち詳しい情報が無かったので、実際行ってきた記録と役に立つだろうと思う情報を書き残しておいた。

天城峠をスタート地点とし、虹の郷をゴールにしてスルーハイキングをコンプリートしてきた。標高は低いとはいえ真冬のテント泊だったのでどうなることかと思ったがとても楽しいコースだった。難所や危険個所も無く景色の移り変わりが飽きさせない感じがよかった。高山に登らなくても稜線を楽しめることや、富士山を正面に歩いていくと段々近づいてくる変化も楽しめた。またロングトレイルの練習にもよいコースと思った。
季節を変えてまた違う景色を歩いてみたいものです。

 

山行記録サマリー

日程 2023年01月31日(火) ~ 2023年02月01日(水) [2日間]
エリア 静岡県伊豆市
天気/気温 晴れ曇り / 0℃~4℃
ルート 天城峠(始点) → 宇久須峠 → 戸田峠 → 虹の郷(終点)
歩行距離 41km (登り1,840m / 下り2,227m)
歩行時間 14時間

 

アクセス

登山口 天城峠(MAP)※天城峠バス停と同じ場所
最寄り駅

最寄りバス停

修善寺駅(バス停5番乗り場MAP)→ 天城峠(東海バス C50,63,※C53)
※C53終点(天城の杜)で下車し、約4.5km(1時間程)歩けば天城峠に着くことも可
※Suica可
河津駅(バス停3番乗り場MAP)→ 天城峠(東海バス C50)※Suica可
帰路 虹の郷(MAP)→ 修善寺駅 ※Suica可
参考 東海バス https://www.tokaibus.jp/

修善寺駅バスロータリー

スタート地点は「虹の郷」か「天城峠」のどちらかのスタートとなる。ハイキングを終えた後どちらが食事や交通の便で利便性が高いかを考えた場合「天城峠」スタートが良いと思った。また天城峠からスタートすればハイキング中に富士山が視界に入り、歩けば歩くほど近づいている景色が良いと思ったから。

天城峠までは、主に「修善寺駅」か「河津駅」から東海バスが運行している、SUICA利用可能。ハイカーにとってここでSUICAが利用できるのは嬉しい。私は一番早い時間に天城峠に到着できる修善寺駅からバスに乗った。

天城峠バス停真横にある登山口

天城峠バス停を降りるとすぐに登山口があるのですぐに気づくことができる。一応具体的に説明しておくと、バスを降りると視界にトンネルがみえる、トンネルを正面に見た時に左手に矢印やMAPがありその横に登り坂がある、そこが入口。

旧天城トンネル北口園地

登山口にはトイレ、自販機など何もないが、登山口から500mほど登っていくと「旧天城トンネル北口園地」という開けた場所に出る、そこに旧トンネル、東屋、トイレ(冬季利用不可)がある。

 

ルート

水場

なし

天城峠から「だるま山高原レストハウス」まで何も補給できないと思ったほうが良い

 

テント場候補

山小屋、避難小屋なし。自分でテント張れる場所を探すしかない。個人的には下記が候補になるかと思う。行けばわかるが「宇久須峠」が一番広くて車も人通りも少なくて良いと思う。基本はそこを目指すことをおすすめする。

猫越岳

仁科峠展望台

風早峠

宇久須峠

船原峠

 

山行記録

1日目(天城峠 → 宇久須峠)

天城峠バス停と登山口。画像左側に登山届ポストがあるように見えるがあれは違うので注意。付近で探したが登山届ポストはなかった。

登山口から旧トンネルまでの登山道。 急登ですぐに暑くなるので最初から薄着で大丈夫

旧トンネル。こういうの見るとワクワクする。時間があれば中を通ってみたかったー

序盤はこのような細い道が多いが普通に歩いていれば問題ない。一応チェーンスパイクを装備しておいた。

途中で見えた景色。くぅ~高まる


猫越岳に到着。このまま進むと「猫越岳展望台」があるのでそこで景色を見ながら休憩した。ここまでくると稜線は近い。


猫越岳展望台を越えると道の雰囲気が変わってきた。稜線もチラッと見える。高まるぅ

仁科峠展望台に到着。大きな岩があるのでそこに登ったところから360度の景色を堪能した。

仁科峠。良い景色。来たって感じ


仁科峠を下りると道路に出る。は間違えて道路を歩いて下ろうとしてしまったが、正解は道路を渡ってすぐ道路沿いに登り道があるのでそこを登る。矢印もあるので普通は迷うことないはず。


日本じゃないみたいな雰囲気だった。道なりに進む


稜線が美しい、楽しい時間


風早峠。ゆっくりしたい気分だったが、次のポイントがテント地予定の「宇久須峠」なのでさくっと移動

宇久須峠へ向かう途中の夕日。たまんね

宇久須峠到着。我が家はこの位置に設置。結構広いので混雑することはないとおもう


はぁーーー、きれいすぎてため息

日が沈むのをじっと見つめていた。

この日は食事してさっさと寝に入ったが、流石に日が沈むと気温がぐっと下がってきてニワカ装備ではかなり寒かった。

 

2日目(戸田峠 → 虹の郷)


05AM頃。朝日を見ながら出発


稜線から富士山が見えた

樹林帯を歩く

船原峠に到着。道路に出るが道路を歩かず、道路を渡った先に登り道があるのでそこを行く

戸田峠まで稜線と山を歩き続ける。景色が良いので全然疲れない

楽しい時間帯


近づく富士山。戸田峠まではこんな雰囲気が続く。戸田峠にバス停があるのでそこで終了する人も多い。それもそのはずで戸田峠から虹の郷までの道はそれほど面白いコースではないので省略してもいいと思う。コンプリートしたい気持ちがあったので最後まで行く



戸田峠を越えたら、また雰囲気が一気に変わる。
戸田峠から虹の郷に向かう途中に「だるま山高原レストハウス」という飲食店がある。ここで食事をしようと思っていたら定休日。平日ハイカーあるある。。。涙

気を取り直して虹の郷へ向かう。道路を出たり入ったりするのでルートミスりやすい

時々、このルートで合ってるのか不安になるがこのような標識が設置されているので、この案内通りに歩いていけば迷うことはないが、ご飯何食べようか考えて歩いていると結構見逃しやすいので気を付けて

どんどん地味な道になっていく、ホントにこっちで良いのか?て不安になる

不安を払拭させるかのように良いポイントで標識が現れる。良く分かってる

進んでいくと修善寺自然公園に入る、この季節は見どころはないが秋は紅葉がすごいらしい

公園内をどんどん進む

修善寺自然公園入口に今回歩いてきた伊豆山稜線歩道の全体図を発見

公園を出たら虹の郷に向かって終了

 

 

下山後は

食事

修善寺自然公園から虹の郷の行く途中に「やまびこ(MAP)」というハイカーならどうしても寄って行きたくなる名前の蕎麦屋がある。是非ゴールした後には行ってみてほしい、めちゃくちゃ美味い。そばはもちろんのこと、野菜や椎茸の天ぷらが神掛かってて、角煮豚丼の3点すべて美味。また食べに行きたいと思ってる。
虹の郷バス停まで徒歩5分程度なので、飲食しながらバスの時間まで上手く時間調整もできるメリットも。
やまびこ:http://www.yamabiko-izu.com

 

温泉

最寄りの修善寺温泉地に「筥湯(MAP)」という日帰り温泉もある

 

番外

「ひらい精肉店(MAP)」という国産ブランド牛の一角である伊豆牛を取り扱っている肉屋がある。取り扱っているとはいえここで飼育販売している本家である。この辺でBBQや肉を調達したいときはここに寄って調達することが多い。価格は手が出しにくい高級牛とは違い、割と手ごろ感あって美味しい肉。確実に買いたいなら電話での取り置き予約も相談可というところは嬉しい。

 

装備

衣類
  • シューズ(メレル カメレオン7 ミドルカット)
  • ベースレイヤー(海用長袖ラッシュガード)
  • 化繊Tシャツ半袖(マリンショップで買ったやつ)
  • パンツ(ミレー モンテローザネオ)w/タイツ
  • グローブ(サロモン スノボ用) w/テムレス青(雨用)
  • レインウェア(ワークマン)
  • 厚めの一般靴下
  • ニット帽(コロンビア)
  • ネックウォーマー(サッカーで使ってたやつ)
  • ライトダウン上下(ワークマン) w/ダウンソックス(Naturehike)
  • フリース(ワークマン)
ギア
  • バックパック40L(モンベル アルチプラノパック)
  • チェーンスパイク(モンベル L.W.)
  • テント(Naturehike Cloudup2)
  • 寝袋(モンベル800#3)w/インナーシーツ
  • エアマット(ノーブランド Amazon3k円位のやつ)
  • ヘッドライト(Gentos) w/予備電池
  • ボトル(ナルゲン 1L)
  • 保温ボトル(モンベル アルパインサーモボトル500ml)
  • シングルバーナー(SOTO ST-310SB)
  • クッカー(平たい鍋 Amazonノーブランド)
  • テーブル(100均)
  • CB缶ロングx1
  • 折り畳み座布団(キャプテンスタッグ)
  • サングラス(オークリー)
  • スマートウォッチ(Garmin Instinct2 dual )
  • モバイルバッテリー(Anker 16000mAh)
その他
  • カメラ(Sony α6400、予備電池)
  • ミニ三脚(マンフロット MTPIXI-B)
  • 食料
  • 水 4.5L
  • コーヒー用具一式(ミル、豆、ドリッパーなど)
  • トラッシュバッグ(モンベル)
  • 衛生品(歯ブラシ、コンタクト用品、テーピング、痛み止め薬など)

補給ができないので水は食事でも使う為多めに持っていった。ゴール時に丁度なくなるくらいだったとはいえ重かった。

行動着はもっと薄着でもよかった。真冬とはいえ行動中は暑い、まだウェアが完全に登山向けになっていないことも原因としてあるかもしれない。但し歩行を止めると寒い、難しい・・。
自分の汗が凍るので衣類の一部箇所に霜のような氷が出来てた。手はグローブの中で汗をかき、その汗でグローブ内部が濡れてくるので最終的に知らない間に冷えてくる。手の冷えはあらゆる行動を阻みだすので気を付けたい要改善ポイントだった。

就寝時はこの装備では寒かった。ニット帽とネックウォーマーの効果が高いこと実感した、個人的には足先がめちゃくちゃ冷えて痛かったレベル。ダウンソックスも履いたのだが足りなかった。

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