京都一周トレイル(スルーハイク)

アウトドア活動

いつか京都一周トレイルに行こうと思い始めて数ヶ月、偶然晴れ予報を見つけ東京から夜行バスで京都駅向かった。早朝京都駅に到着し、スタート地点の伏見桃山駅まで電車で移動。

伏見桃山駅から反時計回りのルートでスタート。トレイル上の各チェックポイントに番号が振られていて、このルートでは番号がカウントアップされていく。塩の道の時とは違い、自分を追い込まない優しい計画で3日(約27㎞/日)で設定した。東山コース→北山コース→西山コースという流れで一周する。

宿泊に関しては、テント泊したかったけど情報がなさ過ぎて諦めた。区間区間で宿に泊まることにした。

初日は東山コースの比叡山登山手前まで行こうと計画。序盤の伏見稲荷は人気観光地なのでさっさと通過したいと思ってたが、観光客もなかなか朝が早い。若干足取りが遅れるが早々に回避。各チェックポイントに京都一周トレイル用の標識があるのでそれを見ながら進むことができるので大変助かる。迂回路もそこに載っている。
初日で一番良かったのは大文字山山頂。これはルート上いかなくていい場所だけど、数分ほどで行けるから余裕あるなら行ったほうがいい。いい意味で期待を裏切ってくれて京都市内の展望がよかった。この日は予定通り比叡山登山手前で終了し宿泊。

2日目。朝から比叡山を制覇しなくてはならない。まだ日が昇る前の早朝、入口から熊標識は出てくるしなかなか怖い。この日は主に北山ルートを歩くのでほとんど山道。登山道は整備されているとはいえ観光地化されてるようなやり過ぎ感はなく丁度いい。この日の予定は北山47(二ノ瀬)で辞めるか、その先もう一つ峠(夜泣峠)を越えて北山55までいくかが勝負だったが、日が暮れる前に北山55に到着できてよかった。最寄りのバス停から移動し宿伯。

3日目最終。始発のバスに乗っても昨日の最終地点には7時着になる。天気予報だと朝のうちに一瞬雨が降る。
早々に峠を上る。京見峠あたりで雨が来るが、大したことなくて助かった。全体的に初めの二日間に比べるとゆるくて自然が多くて楽しい。嵐山では、観光地なので人が増えるし小ぎれいな人たちの中歩かなくてはならない。
そして観光地を過ぎて最後の山、松尾山に登るが住宅街の中にあり、絵に書いたような裏山、小柄な山だけど強度も悪くない。京都市内の展望できるところが沢山あってこの山近所に欲しいって思った。街とそれを囲む山々を見ながらこれまで歩いてきたルートを見ているとこんなに歩いたのかっていう感動と今回のまとめの時間でもあった。ロングトレイルは文化や歴史を感じられる魅力が登山とは一味違う楽しみがあるのでクセになる。

 

山行記録サマリー

日程 2023年12月05日(火) ~ 2023年12月07日(木) [3日間]
エリア 京都府
天気/気温 12/05:晴れ / 5℃~10℃
12/06:晴れ / 6℃~15℃
12/07:雨のち晴れ / 8℃~15℃
ルート 東山コース(伏見桃山駅)→ 北山東部コース → 北山西部コース → 西山コース(上桂駅)
宿泊 宿
歩行距離 82.2 km (上り4,117m / 下り4,107m
歩行時間 29時間

 

ルート

ルートはトレイルの状況によって迂回路が設置されていたりするので、事前に調べておくか当日柔軟に対応すれば問題ない。迂回路は事前に知らなくても、現地に到着すればとても丁寧に情報提供されているので困ることはなかった。東山コースは分岐も多く正規ルート+補助的なルートも用意されているので好きなルートを選べばいいと思う。ルート情報は現地にある京都一周トレイルの標識をみると載っている。

■12/05(1日目) 約27㎞/9時間
伏見桃山駅(始点) → 伏見桃山城 → 稲荷山 → 清水山 → 東山山頂公園 → 大日山 → 大文字山 → 法然院 → 北白川仕伏町(宿泊)

■12/06(2日目) 約27㎞/11時間
北白川仕伏町 → 瓜生山 → 比叡山 → 阿弥陀堂 → 横高山 → 江文峠 → 鞍馬駅 → 夜泣峠 → 北山55 → 北大路(宿泊)

■12/07(3日目) 約27㎞/9時間
北大路 → 北山56 → 氷室神社 → 京見峠 → 沢の池 → 清滝→ 渡猿橋 → 六丁峠 → 愛宕神社一の鳥居 → 渡月橋 → 松尾山 → 西芳寺 → 上桂駅(終点)

 

山行記録

 

12/05(1日目)伏見桃山駅(始点) → 北白川仕伏町(宿泊)

東山コーススタート

東京方面から夜行バスで京都駅到着後、電車で伏見桃山駅到着。ここから東山コーススタート。
夜行バスは朝から直ぐに活動できるのが良いね。(06時20分頃)

伏見桃山駅近くに24時間営業のスーパーマーケット Frescoがあったので食料調達。ルート上にあるので便利。

伏見桃山城へ向かいます。まだ街中なので京都一周トレイルが始まった感がない。

おーこれこれ、噂の京都一周トレイルの標識。既にF4・・・浮かれて見落としてたか。
太線がメインルートで点線が迂回路やサブルートだったりする。好きなほうを選択すればよい。今回は反時計回りのルートなので番号がカウントアップしていきます。

伏見桃山城の敷地内扱いなのかよくわからないが、大きな公園みたいなエリアに入る。ウォーキングしている人がちらほらいる程度。特に何もないのでサクサク進みます。

伏見桃山城 大手門に到着。早々に城を見れるのはうれしい。

門をくぐると城がお出迎え。やっぱ城ってかっこいい。ロングトレイルのいいところは色んな所を見て文化や歴史を感じながら歩けること。

城敷地内に京都一周トレイル東山コースの案内図があった。ここに限らずトレイル上にはこのような案内図が豊富にあるので迷うことはない。いやー、今日もまだまだ長いな。

城エリアから出ます。
ロングトレイルハイキングしていると扉やゲートが時々出てくるけど、そこをくぐると世界の雰囲気が変わるから結構好き。

伏見北堀公園内を通過中。とても静か。

公園を出ると一般道へ出て、大岩神社方面へ向かう。

途中、公園(東古御香公園)があったのでベンチで小休憩。ボーッと何もしない時間が心地よかった。ここに来た意味を考えてた気がする。(別に意味はなかった、気づいたらここにいた。)

休憩を終えて少し進むと竹林エリアに入る。徐々にトレイルぽくなってきた。京都に竹がプラスされるだけで雰囲気が増す。

ほう、展望台があるのか。

大岩山展望台についた。盆地だねえ。

その大岩山に行こうとしたら通行止めだったので戻る。このぜってー来るな感・・。

展望台のに戻り、案内図の奥にある闇がトレイルの続き。はじめ、「え、ここかよ」って思った。

狭いような広いような道を進む。大岩神社の一部なのだろうか、あちらこちらの崩壊したようなものが良く目に映る。古代神殿が崩壊したような遺跡感がいい。

どうです?この雰囲気。カラス天狗でも出てきても驚かない感じ、堪能しました。

満足感たっぷりで先へ進むと、出口がみえた。この現実感。

大岩神社を終え、稲荷山へ

大岩神社のエリアを出るとまた一般道に出る。東山コースは出たり入ったりが多い。世界観が切り替わるのでこれはこれで楽しめる。

進んでいくとまた山に近づいてきた感じがする。こういう変化は歩いていると事細かく敏感に感じる。

気づけばもうF32。カウントダウンルートだと「1」を目指せばいいけど、カウントアップだと何番まであるのかわからないから終わりがわからない。

白菊ノ滝に来た。多分こっち側は本ルートではないと思うけど、千本鳥居や伏見稲荷大社方面の本ルートは観光客が多いことと、面白さで言えば東の山側ルートのほうが面白いと思ったのでアレンジした。この後稲荷山を経由して本ルートに合流する予定。

更に進むと末廣大神というところにつく、この雰囲気と迫力。やっぱこっちのルートで間違いなかった。

このまま稲荷山方面に向かおうとしたが、直ぐ近くに西野山というのがあるので寄り道することにした。
結構狭くて細い道を通る。

途中に隠れた森の中に将軍菩薩を発見、これまた雰囲気出てる。

そして西野山到着!これだけです

意外と分岐が多い。迷わないようにヤマレコみながら進みます。稲荷山方面へ向かう

観光地に入った。観光客も朝が早く、この辺から人が湧き出てくる。(09時15分頃)

人々を避けながら稲荷山を通過中

四ツ辻展望スポットからの景色
ここが一番人が多かった。わちゃわちゃしてるので早々に退散。

ふぅ・・観光ルートから外れると一気に静かになる。

ロングトレイルしているとこういう小道や裏道に出会う確率が非常に高い。京都一周トレイルは親切に標識があるのでミスが少なくて済む。

民家の裏に出て、住宅街を少し進む

そういえばあまり休憩していないことに気づき、急遽ここで休むことにした。ロングトレイルはついつい休憩を忘れてしまうので、時間や距離を決めて定期的に休むとよいです。

登山と違って息切れしたり筋肉が急激に疲労することがないので休憩を忘れがち、疲れが無くても無理やり休めておかないと知らないうちに疲労が蓄積されていて急に足が痛くなったり、予定していた距離を思うように歩けなくなるのでマネージメントが必要。

京女鳥部の森。
”その昔京都に棲む鳥女の伝説”みたいなのがあるのかとおもって歩いてた。後から調べてみるとそんなものはなく、「京都女子大学の~」らしい。

とても住宅街の小道から入ったとは思えないトレイル。

山を抜けると道路に出るので、道路沿いを歩いていく。

道路沿いを歩いているとうっかり通り過ぎてしまうポイントがあるので注意。
この画像からだとタクシーがこちらに向かってきている様に、タクシーと同じ方向で歩いてくるのだけど、途中で画像左の小道(地下トンネル)を通らなくてはならない。この道は死角になっているのでスタスタ歩いていると通り過ぎてしまうから気を付けて。Uターンするようにここを通る。

清水山と東山山頂公園へ向かうトレイルの入口。(11時15分頃)

清水山はこれだけです。さっさと東山山頂公園へ向かいます。
この山道で外国人観光客に何組かすれ違った。なぜここに・・・。

休憩場所に最適な東山山頂公園

東山山頂公園ついた! 行動食摂取しているから空腹感はないけどここでしっかり後半に向けて補給。

うーん、この散らかり具合イマイチですね。
マカロニにウニソースと乾燥大豆まぜたものと、サイドでレトルトハンバーグ。シメにドリップコーヒー。

さて再出発。この画像左側にトレイルがあるのでそこに入る。奥にある立派な門まで行かない。

大文字山へ

インクラインも突破して、本日最後の山登り大文字山へ向かいます。(12時45分頃)

日向大神宮。正面右にある道でもよし、階段を上って左から進むのも良し。正面右の道を進みました。

 

急登現る。そして滑りやすい。

分岐、絶対ミスりたくない。
通り過ぎた後もGPSで予定ルートに乗っているか確認した。

大文字山到着

大文字山山頂。風もなく京都全体を見渡せる展望でした。
今日ももう終わり、あとは下るだけ。(14時40分頃)

走りやすいトレイルが続くなぁと思ってたらトレランしてる人と数人すれ違った。

下山すると哲学の道を歩く。銀閣寺に近づくにつれ観光客が湧き出てくる。

予定してた東山54に到着。(15時45分頃)

ここでGSPも気持ちも全部オフにして近くの宿へ向かう。「ペンション北白川」に泊まった。なによりも立地が完璧。ドライヤーやポットなど欲しいものは大体揃っていた。また近所に24時間スーパーや飲食店、コンビニもあるので補給にも困らない。価格帯もリーズナブル。

カロリー大量摂取、明日の物資補給完了させ就寝。

明日も朝は早い。

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